
胃がんは、全体のがん人口が増える中、減少傾向にあります。
胃がんによる死亡率も下がってきています。
胃がんにかかっても、検診の普及や診断法、治療技術の進歩によって、早期に発見し治療すれば治る率が高くなっているからです。
胃がんに、とくべつな自覚症状はありません。
早期胃がんの多くは、ほとんど症状がなく、一般には上腹部痛、腹部膨満感、食欲不振を契機に、X線や内視鏡の検査で偶然に発見されます。
スキルス胃がんとは、胃がんの中で、特別な進み方をする悪性度の高いがんです。
スキルス胃がんは、他の胃がんと同じように粘膜から発生しますが、あまり粘膜面の変化をおこさないまま胃壁の中を広く浸潤していきます。
そして、胃壁全体が硬くなって初めて診断がつきます。スキルス胃がんは、胃がん全体の約1割を占め、30代、40代の女性に多くみられます。
高齢者の胃がん手術では、根治性と安全性のバランスを考え、取り残しを極力減らしながら、切除範囲をなるべく小さくする努力が要求されます。
胃がん術後の抗がん薬も、現時点では有効性の確立した薬剤はないため、高齢者では副作用との兼ね合いから使用しないほうがよい場合も多いようです。
胃がん治療の選択肢を広げるためにも、定期的に検査を受けて、がんの早期発見に努めることが大切です。
胃がんは、ごく早期のがんや小さながんに対しては、内視鏡や腹腔鏡を使って、小さく切り取る手術が可能ですから、定期検査をきちんと受けて、がんを早期に発見することが大切です。
胃がんを予防するためには、減塩することが大切です。
通常、私たちの胃の内側は、粘液によって守られています。
しかし、食塩を過剰に摂取すると、その粘液が破壊されて、胃がんが発生しやすくなります。
胃がんの予防のための食塩摂取量の目標は、1日10g以下です。
現在、日本人の1日の平均食塩摂取量は約12gですから、まず約2g減らす努力するようにします。

