
胃の痛みは、胃の症状のなかでも、もっとも悩む人が多いようです。
一般に脂っこいものを食べ過ぎたときに、みぞおちが痛む場合は、胆石やすい臓の病気を、空腹時や寝ているときに、みぞおちが痛む場合には、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を疑います。
しかし、胃潰瘍を疑って、内視鏡検査をおこなっても、病変が見つからない場合が少なくありません。
このように、胃の痛みがあるのに、検査をしても病変が見つからないものを、機能性胃腸症の潰瘍症状型といいます。
潰瘍型症状がおこる原因として、過剰な胃酸分泌があります。
本来であれば、胃酸は、食事をしているときに活発に分泌されます。
食べ物の刺激で胃酸が分泌されて、胃の内容物を消化します。
食事中に胃酸が多く分泌されても、さほど問題ありません。ところが、空腹時に胃酸が多量に分泌されると、胃の粘膜は、直接胃酸にされされてしまうことになります。
胃酸の分泌は、食べすぎによっても促されます。
食べすぎると、ストレスが強くなっても、胃酸が過剰に分泌されて、胃の痛みがおこる場合があります。
特に、肉類、香辛料、甘みの強いものなどは、胃酸の分泌を強く促します。
過剰な胃酸分泌の引き金となるのが、ストレスです。
強いストレスをうけると、ストレスに抵抗する副腎皮質ホルモンが分泌されます。
その影響で、空腹にもかかわらず、胃酸の分泌が促されてしまいます。
また、ストレスが自律神経に影響して、胃の粘膜が弱くなります。空腹で胃が弱っているところに、胃酸が多量に分泌されるので、胃の粘膜には、強い刺激が加わります。
そのため胃の痛みをおこしやすくなります。潰瘍症状型も、胃潰瘍と同じように、空腹時や寝ているときに、痛くなります。
生活習慣の改善は、胃の痛みを防ぐのに、大きな効果があります。
特に注意したいのが、ストレスです。普段から気分転換をはかり、ストレスをためないようにします。
無理をさけて自分を追い込まないようにすることも大切です。
食事は朝昼晩の3食を規則正しくとり、空腹の状態が長く続かないようにします。
また、喫煙は、胃の血流を低下させて、胃の粘膜を荒らす原因になります。
胃の痛みを防ぐには、禁煙もかかせません。

