
ピロリ菌とは、胃の粘膜にすみつく細菌です。
近年、胃の病気、とりわけ胃潰瘍の発生に、このピロリ菌という細菌が深く関わっていることがわかってきました。
ピロリ菌の感染者は、戦前・戦後の衛生状態の悪い時代に生まれた、現在50〜70歳代に多く、60%以上の人が感染しているといわれています。
一方、若い世代の感染率は、低くなっています。ピロリ菌は、すみついた胃の粘膜を、傷つけます。
そのため、ピロリ菌がすみつくと、胃の粘膜に慢性的な炎症がおこります。胃の粘膜は、だんだん萎縮して薄くなります。
これを萎縮性胃炎といいます。
萎縮性胃炎は、ピロリ菌に感染していれば、誰にでもおきますが、病気というよりも老化現象、いわば粘膜の肌荒れのようなものと理解されています。
つまり、萎縮性胃炎があっても、ほとんどの人は深刻な病気にならずに、ピロリ菌と共存しているといえます。
このほかピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃の粘膜にリンパ腫が発生する胃MALTリンパ腫の原因になることがわかっています。
そのほか胃のポリープや胃がんとの関連性も疑われていて、現在その研究がすすめられています。
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