
胃ポリープとは、胃の粘膜上皮に局所的に隆起(りゅうき)した病変のことです。
ポリープには、最も多い過形成(かけいせい)性ポリープをはじめ、胃底腺ポリープ、特殊なポリープとして腺腫(せんしゅ)、家族性大腸腺腫症などがあります。ポリープは自覚症状はほとんどありません。
ですから、ポリープは、検診や人間ドックなどで胃の検査を受けると発見されることがよくあります。
ポリープが将来がんになるのではないかという不安を持つ人が多いようでが、現在、胃のポリープは、がんとは全く関係ない、ということがわかっています。
過形成性ポリープは、比較的女性に多く、大きさや形態は、限局性の発赤した小さな隆起から、茎をもつ大きなものまでさまざまです。まれにがん化することもあります。

過形成性ポリープは、比較的女性に多く、大きさや形態は、限局性の発赤した小さな隆起から、茎をもつ大きなものまでさまざまです。
まれにがん化することもあります。
胃底腺ポリープは、米粒大の正色調の小さな無茎、または、亜有茎性(あゆうけいせい)の隆起性病変です。
中年の女性によくおこり、がん化しません。
しばしば自然に消失します。
腺腫性ポリープは、良悪性境界病変に相当し、一般には胃腺腫と呼ばれます。
高齢の男性に多く、肉眼的には扁平な花壇状、菊花状隆起で色調は褪色で蒼白にみえます。
前がん病変と考えられており、2cm以上になると約半数にがんの合併があります。
胃ポリープの原因は、はっきりとはしていませんが、びらんなどで粘膜の欠損が起きると、粘膜の上皮がその欠損を過剰に修復しすぎて、ポリープができると考えられています。
これを過形成性ポリープといい、慢性胃炎をもつ人に多くみられます。
胃ポリープには、特有の自覚症状はありません。
ほとんど無症状で、検診や人間ドックのエックス線や内視鏡の検査で偶然に発見されます。
大きくなった過形成性ポリープは、まれに消化管出血の原因になります。胃底腺ポリープは、萎縮の少ない胃酸分泌が盛んな胃粘膜に多く発生することから、上腹部痛、胸やけ、しゃっくりなど過酸症状がおきることがあります。
胃ポリープは、自覚症状がほとんどないので、集団検診や人間ドックなどで胃のエックス線造影検査を行ったときに、偶然見つかるケースがほとんどです。
検査によって、胃壁に隆起性病変が発見された場合には、内視鏡検査を行って、さらに詳しく調べることになります。
内視鏡検査では、胃壁を直接観察することができます。
そのため、病変部分の形態や大きさ、色調などがはっきりとわかり、これでポリープであるかどうか、ほぼ診断がつきます。
なぜなら、胃にポリープができていても、特別な場合を除き、何の症状も現れません。
大きさも一定以上には大きくならず、がんのように転移して生命を脅かすこともありません。
ですから、わざわざポリープを取り除く必要はありません。普通は何の治療も行いません。
胃ポリープの治療は、過形成性ポリープの場合、小さなものは放置可能で年1回の経過観察をし、2センチ以上の大きいものは内視鏡的治療により切除します(ポリペクトミー)。
胃底腺ポリープは、一般的に放置して心配ないといわれています。腺腫の小さなものは、半年〜1年に1回の検査で経過観察します。大きなもの(2センチ以上)や、がんとの識別がはっきりしないものは、内視鏡的治療により、粘膜の切除をします。

